続・無断リンクの話

 思った以上に反響があって驚いているのですが、「嫌がらせのつもりでやっているわけではない」なら嫌がっていてもやってもいいのかと思います。別にことを荒立てたいわけではなく、こちらが下手に出て「すいません、無断リンクをやめて貰えませんか?」とか「ディープリンクはやめて貰えませんか?」と言っているのに、自分の行為の正当性を論じるためにお説教がましいことを言う必要がどこにあるのでしょうか?


 それから、上手くいえないんだけど、ただ単に仕組み上「できる」ってことが、イコール「やっていい」だと思っている人もいると思う。たとえば、Flash が動いて10秒後の状態にはリンクできないじゃないですか、仕組み的に。これに対して「できるようにしないのはおかしい」って言うのかな? 言わないよね。だから、Web サイトが死ぬほどでかい1つのHTMLでなりたっているとしたら、たぶんリンクなんてされないだろうし、「中ほどにある記事に特定的にリンクできないのはおかしい」なんて説教し始める人もあまりいないと思う。


 Web がこれだけ広がるにつれて、著作権のこれからのあり方が議論されてきています。それなら逆のことも必要だと思うのです。つまり、「仕組み弱者」にどう優しくしてあげられるか、です。そりゃあ、私も、バンバンリンクできればいいと思います。でも、「あるべき姿」を押し付けるのって言うのは、たとえば自動車を運転する人は全員、自分でオイル交換できるようになれというのに近いんじゃないかと思うのです。そんなのムリです。だとすると専門化が適切に(そして親切に)サポートするしかありません。しかし、昨今の無断リンク問題では、多くの場合、無断リンクOK派がえてして専門家(でないにしても「仕組み強者」)なのに「上」にいるかのようです。


 それで、このエントリで結局何が言いたいのかというと「優しくしてあげて」ということです。無断リンクOK派の人でも優しい人はたくさんいると思います。でも、ちょっと「優しくない」のを最近見すぎてしまったために、こんなことを書いてしまいました。




 まぁ、そういう人ってたいてい「内弁慶」ならぬ「Web弁慶」なんですけどね。