私は何故Javaに至ったか その2

 社会人になり、さるソフトハウスに就職した私が担当したのは、アセンブリ言語による組み込み系の開発だった。入社試験のとき、面接でアセンブリ言語の経験があると言ったとき当時のシステム課長がにやりとしたのはこのためだったのかと思ったものだった。そう。小6のころBASICの処理速度に限界を感じた私はZ80マシン語を自作のアセンブリモニタを使って打ったことがあったのだ。
 そんな中で私は、ホビーで使うための開発環境を探し始めた。当初卒業研究でこれは良いと思ったBorland C++ Bulderを買い求めたが、しばらくするとC++の言語仕様そのものに疑問を感じるようになった。オブジェクト指向以前にポインタのお化けと化すという言語仕様はよろしくないと思ったのである(つまりC言語にも不満を持ったのだ)。そこで行き着いたのがDelphiであった。当時Object Pascal言語と呼ばれていたDelphiは、私には非常にきれいな心地よい言語仕様を持っていると思えた。

<つづく>