コーディングとコメント

 私は、「1年後に読んでもすぐ読める」ソースコードを書くにはどうすればいいのかということを長い間こだわってきた。にもかかわらず、今までの私のソースコードは意外なほどコメントが少ない。これは、コメントでは可読性の解決策にはならないからだと思っていたからである。
 いや、実際今でもそう思っている。コメントはあくまで理解の手助けであって、可読性に気を使っていないコードにいくらコメントをつけたところで「1年後に読んでもすぐ読める」コードになることはない。しかし、最近コメントをたくさんつけるようになった。コーディングセンスはほとんど変わっていないと思うのだが。
 客観的に見てみると、これは可読性のためというよりもバグを減らすためのように思える。そう。コメントは可読性のために書くというのがセオリーのように言われているが、私の場合はバグを減らすという目的で書いたほうが断然良いと思う(関数等の看板コメントは別だが)。