オブジェクト指向という言葉を使うのはやめようぜ

 IPAの高木氏の「サニタイズと言うな」じゃないですが、そろそろオブジェクト指向とかって言うの辞めません?
 このあいだ会社の近くで「.NETによるオブジェクト指向Webアプリケーション作成講座」とかいうのがあったのですよ。これさ、「.NETによるWebアプリケーション作成講座」じゃだめなんですかね?
 たとえばですよ、C言語でgoto使いまくってソースコードを書いてるやつがいたらどう思います? 「ああ、こいつはC言語マスターしてるけど、構造化プログラミングについてはイマイチだなぁ」なんて思います? 私だったら「おまえ、勉強しなおせよ。それでよくC言語マスターしたとか言ってるな」って言いますよ。つまりですね、Javaにしても.NETにしても手続き型っぽい書き方がひどく目に付くやつはその時点でマスターしていないってことであって、オブジェクト指向がどうこうじゃないってことじゃないですかね。それで、そういうやつに限って「Javaは生産性があがらない」とかいうのですよ。少なくとも私のまわりではね。そりゃそうですよ、だってマスターしてないんだもん。
 そう言えば、おっかないJavaプログラムを書く人がいましたよ。標準ライブラリを使うときことごとくラッパーを書くのです。つまり、成功したら0、例外が発生したら-1を返すようなスタティックメソッドをいちいち準備するのです。ここまでくるとほんとにマスターしてないんだなぁって実感しましたね。