「設計」しろよ

 システム開発において「設計」というのは必ず必要である。
 たとえば家であれば「建築士」という「有資格者」でなければ設計することはできない。しかし、システム開発においては「資格」がなくてもできる(というかしても法的に問題ない)。そんなものだから、「設計」と単なる「取り決め」を混同している場合が多いように思われる。
 たとえば、「○○のデータは、データベースでは××フィールドに入れましょう」というのがあったとする。これだけだと単なる「取り決め」である。こんなの誰だってできる。設計と言うのは、何故そうするのかというのが明確でなければならず、イレギュラーなデータが出た場合どうするのか、または出ないようにどうするのか、将来性はどうかと、そう言った広い見地から論理的に組み立てられなければならないはずである。
 あなたのその設計には「なんとなく」が入っていないだろうか? それは遠からず不具合をもたらすだろう。なぜなら、それは「設計」ではなく単なる「取り決め」に過ぎないからである。