技術者である前に

 あなたがSEやプログラマであるとして、仕事で一番うれしいと思うことはなんですか?

気になっていた先進の技術をふんだんに使えてすばらしいシステムができたとき。

もし上記のような答えならば、あなたは技術者としてはよい傾向にあるかもしれません。しかし、我々技術者は技術者である前に仕事人(ビジネスマン)なのです。

 そこで、特に以下のようなときに喜びを感じるようになれば尚、良いのではないでしょうか。

  • 「いや〜、これはとても便利だね」と言われたとき
  • 「もっとかかると思っていたけど思いのほか早く(安く)できたね」と言われたとき
  • 「○○社に任せたときはひどかったが、おたくはいい仕事するね」と言われたとき

つまり、顧客満足を得ることが至上の喜びとすること。これが技術者であってもあるべき姿なのではないでしょうか。

 「そんなの当たり前だ」と思った方は良いですが、しかし、わかっているはずなのに二言めには「DBの構造はどうしようか」と言い出し、パソコンのパの字も知らないようなお客さんに「Oracleを使うので信頼性は抜群です」などと説明し始める人が結構います。

 エンドユーザにとってDBがどうなっていようがどうでもいいことですし、Oracleがどうとかというのもどうでもいいことです。逆にたとえば自分の知的好奇心のみでオープンソースのDBを選ぶべきでもありません。

 つまり何がいいたいかといいますと、お客さんと一緒に業務を分析をしているかということです。お客さんにただただ仕様を聞くというのはシステム屋としては恥ずべきことで、いかに一緒になって業務を改善していけるかということがよいシステム屋のあるべき姿ではないのでしょうか?