目から鱗
わしには変な夢がある。それは作家になるということ。何が変かというかというと、わし自身、文系の学校に行ったわけでも、文学青年というわけでも、同人誌を発行していたわけでも無いのにそういう夢を持ち続けてるってことだ。
つまり、漠然とした憧れの域を脱していないのだとは思うが、稚拙な小説を書いては自己満足をするぐらいのことはしている。
そう。稚拙なのだ。
ということで、
- 作者: ディーン・R.クーンツ,Dean R. Koontz,大出健
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1996/07/01
- メディア: 文庫
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↑こんな本を読んでいる。Amazonで偶然見つけた本だが、レビューの評価もよさそうだったので買ってみたら、これがまた目から鱗の連続なのである。もちろん、わしが定石を知らな過ぎるということもあるだろうが、大変ためになった。
わしが、人様の前に臆面もなく(ってこともないが)公開している唯一の小説が「Wizardry EMPIRE 〜古の王女〜」という同名ゲームをノベライズしたもの(当然販売元の了承済み)なのだが、これはこれでわしなりに心血を注いで書いたものだ。しかし、できればこの書を読んでから書いていればどれほどわしの執筆時の悩みは軽減し、また、悩みのレベルが上がったことだろうか、そして、読者をもっと楽しませることができただろうかと思う。
そこでわしは、この書から得たものをもとにもう一度この小説を書き直してみたい衝動にかられた。だが、思いとどまることにした。それだったら、新しい作品を書いたほうがずっといい。書き直したところで、同じテーマのものをかつての読者に読ませるのは忍びないし、一見さんならば新作を読んでもらうのと同じことだ。わしは、この小説はわしの成長の証として残しておくことにしよう。ということで、次のネタを練りこむとしよう。
ちなみにわしが背負う十字架がごとき上記の小説は下記のURLで公開している。