悪い癖

わしには悪い癖がいくつかある。そのひとつが、自分の思い通りに行かないものに対して極度に手を抜くことだ。たとえば、今の会社では残念ながらほとんど下請けのシステム開発しかできないので、上流設計には携われない。しかし、発注元が提示してくる上流設計というのがわしにしてみればお粗末なものなのだ。そうするとわしのモチベーションはぐーんとさがって、仕事がやっつけになってしまうのだ。だから、わしが上流からやった仕事では絶対犯さないようなミスもあっさり犯してしまうのである。しかも、そのミスも当初は認識しているのである。でもほかもへぼいなら、これぐらいでいいよね。問題あれば再発注してもらうさ、なんて考えるのだ。そして、そのミス自体、いつの日か忘却のかなたに行ってしまうのである。
わしは自意識過剰なところがあって、あまり進言してはいけないのではないか、進言したら小賢しいと思われるのではないかというところがあるのもこの問題を引き起こす一助になってしまうのだ。困ったもんである。