PHPはJavaより優れているのか? その2

 昨日の続き。どうやら同氏は、↓の記事にあるようなことを重視しており、PHP支持の根拠としていた。

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0502/28/news040.html

特にこの中の

 ある業界幹部は、匿名希望を条件に、IBMPHPおよびスクリプト言語を支持したことについて、Javaの標準化プロセスや業界がJavaを非常に使いやすくできないことに対して同社が幻滅していることを反映したものと述べている。

 「IBMJavaに辟易しており、代わりになるものを何年も前から探していた。彼らは自社のバックエンドを利用するアプリケーションを開発者がすばやく構築できるようにしたいと考えているが、Javaではそうなっていない」(同幹部)

この記事と同じようなことを根拠にして「IBMJavaから手を引くから今のうにPHPにシフトしろ」的なことを言っていた。しかし、この「業界幹部」ってのの信憑性がよくわからない。さらには、このあとでJCP 2.6が発表されているわけで、これに対してIBMはどう思ってるのだろうか? そのときの記事が↓

Java標準化プロセスの「JCP 2.6」発表 - ITmedia NEWS

 何でもそうだが、批判というのは逆をとれば好意を得るための条件を提示してもらっているようなものだ。Javaを取り巻く環境がよりオープンになればIBMJavaへの支持を続けていくだろう。それにIBMが多額の資金提供をしているApache FoundationもオープンソースJavaの実現へ向けて動き出している。
 なのでわし的には、PHPが一人勝ちするようなことは絶対にないと思っている。PHPのシェアが大きいとはよく言うが、それはレンタルサーバなどでもPHPが使えるからであって、それがイコールPHPJavaに勝っているからだとは思えない。
 ということで、わしはこれからもJavaSeasar Projectを応援していこうと思う。