これもわしの能力のなさか

 わしは、ここんとこ最後まですっきり気持ちよく開発の仕事が終わったことがない。以下が主な理由だ。

  • 既存システム(発注者の作成物)の改造で作ればすぐ終わると言われた案件
    • 既存システムとの差分設計とメイキングを担当。
    • 既存システムの設計およびプログラム・ソースコードがクソ極まりなく悶絶。
    • 結局工数オーバー。
    • さらには、後にセキュリティホールを指摘される。わしはメイキング当時から知ってたけど。
  • Oracle Formsを使えばリッチクライアントなシステムがたちどころに出来上がるといわれた案件
    • 発注者から仕様書をもらってメイキングを担当。
    • Oracle Forms自体も気に食わなかったが、それよりも仕様書がないに等しくQ&Aの応酬。終わりが見えない。
    • 結局発注者とわしらとの間に意識のずれが発生。品質がトホホなものに。
  • JWS + EJB + Oracle DBというこんな片田舎では珍しい先進的な(?)やりがいのある案件
    • JWSやEJBまわりの技術コンサル、メイキングを担当。
    • 技術的ハードルが高かったが、それ以前にユースケースやUIのとりまとめがイマイチ。
    • 破滅的だったのがDBの設計。リレーションがはれねぇ。
    • 結局DBアクセスがボトルネックになってお祭りに。さらに顧客の言うことに振り回され続ける(上位設計者が)。もちろんこちらにとばっちりが来る。

とまぁ、このほかにもあるが、まずはこんなところである。こうやってみると、「自分はちゃんとやったが、他に問題があった」と思えてくる。
 しかし最近わしは考え方を変えましたよ。チームで仕事やる以上、わしよりできる人もいるかわりにわしよりできない人だっているわけです。いや、場合によってはできない人ばっかりということもあるかもしれません。にもかかわらず、わしがリーダーでないこともあるでしょう(しがない下請け体質システム屋なので)。それでもプロジェクトと何よりわし自身を守るため、わしはこういう人たちをうまく操縦(言葉は悪いですが)しなくてはいけないと思うのです。チームのメンバーがヘボだからプロジェクトもヘボでしたで終わるようじゃあ、わしもヘボいのかな、と思うわけですよ。これからは技術のことばかりでなく段取りについても学ばねばならないと思います。