私は何故Javaに至ったか その3

 時は、徐々にWeb時代になっていった。1998年のことである。私は、CGIをホビーで作り始めた。当時Webアプリケーションという言葉もほとんど聞かれず、インタラクティブなWebページをサーバサイドで実現するというとCGIをおいて他はなかった(あっても、ホビーのレベルから外れていた)。そしてまた、CGIといったらPerlという等号が成り立っており、私もご他聞にもれずPerlの習得を始めた。
 それまでコンパイル言語に傾倒し、どちらかというとインタプリタ言語を軽んじていた私にとって、PerlによるCGIの世界は新感覚の何物でもなかった。それまではゲームプログラムを好み、常にスピードとの戦いを行っていたが、CGIにはそんなことは要求されない。ゲームプログラムに比べたらマターリとした処理速度のなかでの開発。そして、ゆるゆるの言語仕様に私はすっかりはまってしまったのだ。そのとき私は、今ほどオブジェクト指向に対するこだわりもなく、Perl愛好者となっていったのである。

<つづく>