創作言語
ファンタジー系のライトノベルを書いたことがある方ならば、少なからず言語を創作していると思う。例えば登場人物の名前。「マイク」や「フレッド」なんて名前はまずなくて、大抵は「ありそうだけど、実際はない」「ありそうだけど、あるかどうかはわからない」「なさそう」みたいな感じで音の「すわり」だけで決めちゃっていることも少なくないのではないだろうか。
そんなもんだから、下手をするとどうもおかしなことになりかねない。
・「マイケル」と「ミハエル」
・「マーガレット」と「マルガリータ」
これらは由来が同じだが、前者が英語圏にありがちな名前で、後者がドイツ語圏にありがちな名前という例である。つまり、「マイケル」と「マルガリータ」が同じ出身地だという設定にしたら違和感があるのだ。
音の「すわり」で登場人物などの名前を決めるのもいいだろうが、恐らくは実在の名前から少なからずインスパイアーされているだろう。ならば、それがどういう語圏の名前なのかを認識して考えてみると、よりいっそうリアリティが生まれるのではないだろうか。