一番信用できないのは自分

 よく「自分を信じて!」とかいう台詞を目に(耳に)するが、殊、システム開発においては、まずは自分を信じてはいけないと思っています。
 そもそも、自分はいったいどれぐらいの分野において専門家であり、第一人者なのでしょうか? 恐らくは、ごくわずかな分野においてのみそう言える、またはまったくそうは言えないという人がほとんどなのではないでしょうか。それならば、まずは、専門家、第一人者が策定、ないしは作成したものを採用するのが筋ではないのでしょうか。
 といいますのは、私がいましている仕事(最近某大型不具合で有名なところの関係)が、何でもかんでもいちいち独自に作ろうとするのです。SOAPと一般的なHTTP Proxyでよさそうなところを、独自のプロトコルを作って、そのため独自のProxyを作ると言う。もちろん、プロトコルの専門家なんていやしないので、つつけばぼろが出てきまくります。
 他には、扱うデータの種別が増えたにも関わらず、DBのカラムを増やさずに既存のカラム流用するとかもしています。これによって既存プログラムのどこが不具合を出すかわかりゃしないのに、「なんか怖いから」カラムを増やさないのだそうです。何のためにOracle使ってるんだか。そんなに自分に対して自信満々なのですか。それともOracleが信じられないのですか。しかし、そういう人に限ってオープンソースを敬遠するのですよね。不思議なものです。